人は長所を認められると、もっと上に行こうとします。
テニスでも褒めると上達しようとし、
弱点だと思っていた部分さえ自然と修正されていくことが多いものです。
逆に短所ばかり指摘されて、「こうしろ、ああしろ」と直されていると、
得意だった部分までおかしくなってしまうことがあります。
by松岡修造(元テニス選手)
先日に引き続き松岡修造さんの名言を紹介します。
先日の名言はこちらです。
長所と短所。
性格でも能力でも、長所しかないという人は存在しません。
長所があるのと同様に必ず短所もあります。
しかし、長所は更に伸ばすことが出来るし、短所だって補うことが出来ます。
本日の松岡修造さんの名言は、コーチとしてだったり、指導をする立場での考え方で、主に人の短所をどうするのか、ということだと思います。
長所を伸ばし、短所を補う。
どのような指導法であれ、この目標に変わりはありません。
そして、長所を伸ばし、短所を補うためにはどう指導をすれば良いか。
一般的には、長所は褒める、短所は叱る、ですね。
長所を伸ばすには、長所を褒める。
短所を補う為には、短所を叱る。
でも、松岡修造さんは、長所を褒めることで、短所も自然と修正されていくと言っています。
そして更に、短所ばかりを指摘していたら長所だったところまでおかしくなってしまうと、続けています。
松岡修造さんが言いたいのは、よく巷でも言われる「褒めて伸ばす」です。
でもなぜ長所を褒められれば、短所も自然と修正されていくのか。
私も経験があるのですが、自分の長所を褒められるとやっぱり嬉しいものです。
しかし、その嬉しさの反面、自分の短所を思うと、褒められるにはまだまだ値しないと思ってしまいます。
自分の中でその短所を補おうという気持ちが芽生えます。
そしてその短所を補おうと自発的に勉強をします、スポーツで言えばその短所を補うような練習を自ら行うようになる、とでも言えばよいのでしょうか。
長所を褒められることで、自分の短所に自ら目を向けることが出来ます。
一方、短所ばかり指摘されていたら、その短所が自分の中で目を向けたくないものに変わってしまいます。
そうなれば、やはり自らその短所と向き合うことも出来なくなります。
短所を補うのではなく、見ないように、考えないようになります。
そうなれば自然と長所を恃むようにもなります。
長所を恃むあまり変に力み、従来は長所だったところが長所ではなくなってしまうこともありえます。
また、短所を指摘されるあまり、自分の長所ですら自信が持てなくなったり、短所を指摘されているのに、それが自分自身への否定のように捉え始めてしまったら、もう最悪の結果ですよね。
もちろん、褒めてばかりでは、それが甘えや自意識過剰にもつながる可能性だってあります。
結局はバランスなのでしょうが、褒めると叱る、人間はどうしても短所ばかりに目が行きがちで、意識していないとバランスを取っているようで叱りがちになってしまうと思います。
従って、長所ばかり褒め過ぎかな?と思うくらいで指導法としてはちょうど良いのかもしれませんね。
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