私は人の話を聞くのが上手です。
私は学問のある他人が全部私よりよく見え、どんな話でも素直に耳を傾け、自分自身に吸収しようとつとめました。
よく他人の意見を聞く、これは経営者の第一条件です。
by松下幸之助
松下幸之助さんの名言です。
松下幸之助さんの名言は以前にもブログで紹介しました。
本日の名言ですが、人の話を聞く大切さを説いています。
人の話はしっかり聞きましょうという単純なことですが、松下幸之助さんはそれが経営者の第一条件とまで言っています。
本来、経営者と聞くと、その経営者自身の能力や判断力、決断力が優れているから経営者になれたんだ、成功したんだと思ってしまいます。
もちろんそれはその通りだとは思います。
でも、能力や判断力、決断力は何もないところでは活きません。
松下幸之助さんの考え方のように、人の話をしっかり聞くことでそれらは活きてくるのだと私は思います。
私は、松下幸之助さんのような大それた仕事はしていないですが、今の仕事をしていてちゃんと人の話を聞こうと身に沁みて思ったことがあります。
何度もこのブログに書きましたが、私は本社からの出向としてインドネシアの工場に駐在しています。
誤解を恐れずに言うと、発展途上国とも言われるインドネシアは学校教育の質が悪く、物事を深く考えない傾向があります、仕事への捉え方も未熟で、論理的な話も上手ではありません。
もちろん人それぞれで、一まとめにすることは出来ません。
赴任した当時はあたふたしていましたが、徐々になれていき、部下や現場の言うことよりも自分の考え方の方が的を得ていたことが増えてきました。
現に何か問題がったときに互いにアイデアを出す状況になれば、まず私のアイデアの方が上策だったのです(もちろん、相手へどっちが良いかと聞いた上でのことで、無理強いはさせていません)。
そうなると私は、話を聞いたって結論は一緒だと思うようになりました。
しかし、仕事をしていくうちに私は気付き始めました。
自分の指示が現場に即していず、解決策のはずが新たな問題を起こしていたり、また試しに現場に意見を聞くと自分の策よりも良いものが提案されたりと、多くはありませんでしたが、ぽつぽつと出るのです。
それでもやはり自分の策の方が良い結果を生むことの方が多かったのですが、10個考えても、1~2個は自分の情報不足で失敗したり、それこそ現場の方が良い策を持っていたりすることに気付きました。
そこで私は人間一人の知恵や知識なんて多少優れていても完璧は絶対にない、だから、人の話は聞こうと思うようになりました。
やはり「3人寄れば文殊の知恵」なんですよね。
話を聞いて損なことは全くない、と。
むしろ話を聞いてくれたと思ってもらえるだけ良いとも思います。
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