はっとさせられる言葉たち

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新しいストレスが来ると古いストレスを忘れてしまう。これが私のストレス解消法。

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新しいストレスが来ると古いストレスを忘れてしまう。

これが私のストレス解消法。

by小泉純一郎(元内閣総理大臣)

 

 

 

第87・88・89代の内閣総理大臣を務められた小泉純一郎さんの名言です。

元の言葉は下記のメールマガジンからのようです。

「小泉流のストレス解消法は何ですか。」という質問がありました。

改めて考えてみて、ハタと困った。

好きな音楽を聴くこともそのひとつだが・・ ・。

改革をすすめれば、必ず反対意見がでる。

それでも、やろうとすると抵抗は大きくなる。

ストレスはどんどん来ます。

でも、新しいストレスが来ると古いストレスを忘れてしまう。

ひょっとしてこれが、私のストレス解消法。

いつも、先を見すえて前向きにいきたい。

抵抗が大きくても、ストレスを乗り越えて、気持ちを切り替える。

これが小泉流。

現代におけるストレス解決方法としてはどうかなと思いますが、新しいストレスが来ると古いストレスを忘れてしまう、これは確かにそうだと思いますね。

だからといって、ストレスをどんどん溜めると、いつかパンクしてしまいますが、大事なのはそこではなく、この名言からわかるのは、シンプルに「ストレスに負けるな」ですよね。

当時、小泉純一郎さんの言動は小泉劇場とも言われましたが、シンプルな言葉で、聴衆を引き付ける力は凄かったと思います。

 

 

 

さて本日は昨日の続きの昨年会社を退職された70代のAさんの話です。

昨日のブログは下記です。

そんな面白くパワフルな70代のAさんでしたが、しばらくして仕事の引き継ぎを検討することになりました。

そこで引き継ぐ担当として私に白羽の矢が立ち、Aさんの営業に同行する機会が増えました。

そこでまずAさんの仕事のテキトーさに気付いた(薄々感じていた事ではありましたが)のですが、それよりも驚いたのが、顧客からのクレームの多さでした。

しかもそのクレームの中身や言われようは、目を覆いたくなるようなことが多く、私だったらとっくに病んでいるか潰れているぐらいでした。

傍目では面白くパワフルだったAさんがこれほどまでにクレームを抱えていたことが衝撃だったのですが、Aさんに「これ、大丈夫なんですか?」と聞くと「大丈夫じゃないよ、困っちゃうよ」と、困っていると言いながらも思い詰めている様子も無く、また、商談中に顧客から罵声を浴びても、商談後は「昼飯、何食おうかなー」と気にしていない様子。

ある商談で顧客が「このじいさん(Aさんのこと)、嘘つくからな。嘘つきじじいだから、気を付けないといかん」と、冗談ではなく辛辣な感じAさんに言ったことがありました。

顧客といっても相手は年下、さすがに怒るだろうと隣を見たら、「てへぺろ」してました、70代の「てへぺろ」です。

最後は笑ってしまうエピソードでしたが、普段は面白くパワフルなAさんが、私では参ってしまうほどにストレスを感じる仕事を平然とされていた事に衝撃を受けました。

しかし、このようなエピソードはAさんだけに限らず、60代以上の方に特に多いというのは薄々気付いていた事でした。

この世代(60代以上)で、転職経験もなく、ある程度の役職を経験された方というのは、ストレス耐性が異常に強いのです。

最初からストレス耐性が強かったのか、元々備わっていたものなのか分かりませんが、この世代で会社という組織に属して活躍、成功された方の多くがストレス耐性が異常に強いというのが私の印象です。

そして残念な特徴としては、Aさんだけに限らず、その世代の方はストレス耐性には異常に強いが、その他の管理能力や顧客へのアプローチ、仕事の組み立て方に関しては、結構テキトーでその場の勢いで丸め込む傾向が強いことですね。

私はそのことから、当時の仕事環境でどんな能力が重宝されたのかが垣間見えた気がしました。

最後はストレスとは関係ないですが、Aさんから聞いた時代を象徴する話を紹介して終わりたいと思います。

あるとき、Aさんは新規開拓の為、何度もとある会社に訪問を続けていたようです。

その会社は、ウチから商品を買う予定は全く無く、アポイントは取れるものの、購買で役職のあるキーパーソンは自分の机に座ったまま、若手に対応を任せ、知らんぷりだったそうです。

ある時、その会社のオーナーが亡くなったのですが、Aさんはその情報を聞き、急いで新幹線に乗り、通夜に向かったそうです。

もちろん、通夜にはその購買のキーパーソンもいたようですが、挨拶など出来ません。

しかし、翌日、その会社のキーパーソンの方が、Aさんに電話をかけてきたそうです。

「商談できませんか?」と。

Aさんは会社を飛び出して向かったそうですが、商談が始まるなり、そのキーパーソンは「○○(商品名)と○○と○○を、~個、価格はあなたにお任せします」と、あっという間に大口案件が決まったそうでした。

仕事も無い会社、そしてもちろん接点も無いオーナーですが、通夜に参列したAさんに、その購買のキーパーソンは心を動かされたのでしょう。

いかがでしたでしょうか。

今の時代、新幹線に飛び乗って仕事相手の通夜に行くというのも想像できませんが、仮に通夜に行ったとて大口案件が決まるなんてことはなかなか無いと思います。

それは、人の気持ちが廃れたからでは無く、価格を相手任せに出来るほど余裕のある仕事はほとんど無く、またそんな自分の感情一つで仕事を決められないからです。

団塊の世代のバブル時のエピソードは飲みの席で何度聞かされたか分かりませんが、あぁそういう時代だったんだなぁ、そういう時代で活躍できる人はやっぱりその時代に沿った資質や感性を持っていた方達なんだなぁと思わされました。

 

 

 

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