やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、
ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、
任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、
信頼せねば、人は実らず。
by山本五十六(旧帝国海軍連合艦隊司令長官)
旧帝国海軍の連合艦隊司令長官だった山本五十六の名言です。
山本五十六のこの名言は有名で、よくビジネスの場面にも使われます。
上司は部下をどう育てるべきなのか、そして上司はどう在るべきかといった具合です。
山本五十六は太平洋戦争にて真珠湾奇襲攻撃の作戦を立てた人物として有名なのですが、何より有名なのはこの名言にも表れている山本五十六の人柄、そしてアメリカとの戦争に対する考えであったと思います。
アメリカ駐在などを通してアメリカという国を間近で見た山本五十六は、日本との国力の違いをしっかりと認識していた為、最後まで開戦に反対していたと言われています。
当時の総理大臣である近衛文麿の「近衛日記」には、山本五十六はアメリカとの戦争に対し、下記のように言ったと記されています。
「それは是非やれと言われれば初め半年や1年の間は随分暴れてご覧に入れる。然しながら、2年3年となれば全く確信は持てぬ。三国条約が出来たのは致方ないが、かくなりし上は日米戦争を回避する様極極力御努力願ひたい」
山本五十六は戦争が長く続けば日本は負けるとして、開戦と同時に大きな一撃を与え、早期講和を結んで終わらせるしか道はないと考えていた様です。
結果として真珠湾奇襲攻撃は情報伝達の不備(諸説あり)により宣戦布告をアメリカへしないまま決行となりましたが、山本五十六はあくまで真珠湾奇襲攻撃は「法にかなう奇襲」でなくてはならないと思っていました。
真珠湾への奇襲攻撃というのは、宣戦布告をしない状態での攻撃を意図していたわけではありませんでした。
そして宣戦布告が出来なかった真珠湾奇襲攻撃がきっかけとなり、アメリカ側に「リメンバー、パールハーバー」という戦争に対する大義名分を与えてしまい、開戦。
そして戦争が続くほどに日本は不利な状況となり、、、後は皆さんが知っての通りの結果となりました。
山本五十六は終戦を迎えることなく、戦死しています。
前線で戦う部下を労うために飛行していた際、米軍に撃墜されます、59歳でした。
本日の名言はそんな生涯を送った山本五十六の名言です。
この名言は、9代目米沢藩主の上杉鷹山の「してみせて言って聞かせてさせてみる」が元となっているようです。
こういった名言を聞きますと、いつの時代になっても、人が大切だと感じる本質自体に何ら変わりはないということをまざまざと感じさせられます。
私はこのブログでいろいろな名言を紹介しておりますが、何一つとして時代錯誤の名言なんかないと毎々思わされます。
時代は変わっても、人は同じなんですよね。
だからこそ、響く言葉はいつの時代でも響きますし、実際に人が考えていることは何一つ変わっていないのかもしれません。
本日の名言はブログの始まりに、上司は部下をどう育てるべきなのか、そして上司はどう在るべきかという具合で使われると書きましたが、書店へ行けばこの手の内容のビジネス書が多く並んでいます。
しかし、本日の名言だけで本質としては十分に事足りますね、他の情報やテクニックは単なる肉付けに過ぎません。
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