はっとさせられる言葉たち

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半沢直樹はなぜ日本のサラリーマンから支持を受けたのか。

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本日、半沢直樹が帰ってきます。

それに先駆け、特別総集編の前編と後編が2週に渡って放送されました。

2013年に放送されたので、実に7年ぶりに見ましたが、意外に内容は覚えているものですね。

むしろ、あれから7年経ち、私の会社員生活も当時より7年が追加され、今の方がより面白く見れました。

そこでせっかくこのブログという媒体もある事ですし、なぜ半沢直樹が日本のサラリーマンに支持をされたのか、感情移入がしやすいかなどをサラリーマンの私なりに書いてみたいと思います。

尚、役者が良い、音楽が良い、放送された時間が良い等の理由は書かず、あくまでキャラクターとストーリーに関することのみで書きました。

 

 

主人公の半沢直樹が中堅の社員

ストーリーの始まり、半沢直樹は東京中央銀行大阪西支店の融資課課長という役職でした。役職が上の人も多いし下の人も多いという状態です。現役サラリーマンを20代、30代、40代、50代と考えますと、半沢直樹と似たような境遇のサラリーマンは30代、40代でしょうから、全体の約5割を占めていると言えます。そう考えますと、サラリーマンの約半数が先輩や中堅と呼ばれたり、それこそ中間管理職という立場です。上からの要望に応え、下も教育しなければならない、そして自分の仕事もあるというキャパオーバーの業務量になりやすく、且つ人事などの社内関係の様々な縛りの多い年次と言えます。職種は異なっても、半沢直樹と似たような境遇のサラリーマンが多い為、感情移入しやすかったと思われます。

世間からは知られていないような細かな業務

銀行の融資課の仕事は一般的に人目の付く仕事ではない為、そういった意味では新鮮でありながらも、実際、どんな仕事にも世間から目に付かない業務が必ずあります。あのスーツの人たちは皆どういう仕事をしているんだろうと思ったことはないでしょうか。会議って一体何をしているんだろうとか、ですね。例えば半沢直樹が融資課として融資をした会社で業績が芳しくない先があり、それが会議で槍玉に上がるなど、リアリティがあります。他の多くのドラマにも職場の風景は出てきますが、業務内容に踏み込んだ作品はそこまで多くないはずです(私がドラマを見ていないだけか?)。「そうそう、会社で働いていればそういった苦労もあるよな」とサラリーマンは共感出来るたのではないでしょうか。

サラリーマンの辛さは社内にあり

これ、真実じゃないでしょうか。以前に、誰かが辞める時の退職理由は社内の人間関係がほとんどと、どこかで聞いたいことがあります。本来、同じ目標に向かって進む仲間であるのに、社内の人間関係の何と複雑な事か。結局、人が集まっている以上、何かしらあるんですよね。私は新卒で働き始め、転職経験はありませんが、学生時代にアルバイトを通して、いろいろな職場を経験させていただきましたが、どこにも社内の人間関係の問題がありました。社内根回しや派閥、好き嫌いの対立、人事、半沢直樹にも同様のシーンが出てくるので、サラリーマンは共感しやすいのではないでしょうか。

 

 

 

大和田常務などの怪物はいるがその取り巻きは実社会に存在するレベル

半沢直樹に登場する嫌な上司は、犯罪をしていることもあり、大和田常務は一種の怪物、そして、大阪西支店支店長の浅野や西大阪スチールの東田、伊勢島ホテルの羽根専務もちょっと行き過ぎですが、その取り巻きや部下レベルの人だったら、現実社会にも結構います。サラリーマンなら「あ、この人、社内のあの人に似てるな」というのが残念ながら結構あります。このリアリティの少し上を行くような嫌なキャラ度合いが共感を生んだのではないでしょうか。

同期との友情

半沢直樹を観る中で、明るくなれるシーンがあります。それは同期との固い絆です。ここまで固い絆を見せられると同期って良いなぁと、自然と自分の同期のことを想像してしまうのではないでしょうか。また同期と上手く行っていない人も、こういう同期になれたら良かったのになぁと少し嫉妬の様な感じで眩しく見えるかもしれません。私が好きな半沢直樹の同期である渡真利忍の最高に痺れたセリフがこちら↓

まったくです。なんという言いがかりだ。

いいかげんにしろよ、半沢。

ここまで侮辱されて黙ってられるか。

さあ、みなさん。

潔白を証明するためにも、

カバンの中身を見せてやりましょう。

やましい所がなければ何の問題もない。

覚悟しろよ、半沢。

 

言及:

asteroid0505.info

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部下から信頼される半沢直樹

半沢直樹は融資課課長ですので、部下がいます。この部下から半沢直樹への信頼っぷりがまた良いんですよね。年上の部下からも慕われており、また部下の中に中西という社員がおり、会議などでもちょっとおどおどしているんですが、それを半沢直樹は咎めない、またとあるシーンでも半沢直樹は部下である中西と親しげに会話をしています。部下は半沢直樹を信頼し、半沢直樹も部下に目を掛けているというチーム感、これがサラリーマンとしては何とも微笑ましく感じられるのではないでしょうか。会社に入ったばかりの20代も、こんな人の元で働きたいと思ったのではないでしょうか。

同期である近藤直弼の境遇

半沢の同期である近藤直弼は渡真利忍とは違い、いろいろ可哀そうな目に遭います。見ていて本当に辛いシーンも多いです。ただ、この辛いシーンの数々もそれほど現実離れしていないんですよね。似たような例は現実社会でもありえます。そして後半の近藤直弼の裏切りのシーン。涙と悔しさをにじませながら、大和田常務に頭を下げざるを得ない心境、今の年齢の私には痛いほど気持ちが分かりました、2013年の私にはただのストーリーの1シーンだったのですが、あれは堪えましたね。家族を幸せにしたい、苦労を掛けたくないからこその裏切りだったと思います。「レイクALSA」のテレビCMで楽しそうに走る近藤(俳優:滝藤賢一さん)を見て、「近藤。良かったなぁ」と思ってしまうのは私だけでしょうか。

リアリティのある嫌な人間を正攻法で論破する半沢直樹

これが一番のヒットポイントでしょう。半沢直樹の論破のシーンは多分に堺雅人さんの熱演からくるものでしょうが、このシーンは見ていて気持ちが良いです。サラリーマンの日頃の鬱憤を代弁していると思えるシーンです。私の好きな言葉に「正論は正しい、だが正論を武器にする奴は正しくない。」というものがありますが、半沢直樹は正論を武器にはしていないですよね、あくまで正攻法と思えるやり方です。また「倍返し」というセリフは流行語大賞にもなりましたが、言葉ほど、過激なことはやっていない、人間的に出来ないんですよね半沢直樹は。この「倍返し」は半沢直樹というドラマで有名なセリフというだけであって、ドラマのすべてを物語っている言葉では無いと思っています。私事ですが、「正論は正しい、だが正論を武器にする奴は正しくない。」は下記にて紹介しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

勝手にまとめてみたのですが、途中から自分は半沢直樹の何を紹介したいんだと自問自答しながら書いていました。

あまりドラマは見ないですが、今夜、半沢直樹が帰ってくるのが今から楽しみです。

個人的に好きな東京03の角田晃広さんも、どんな役柄でどんな演技を見せるのか楽しみです。

 

 

 

 

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