夢なき者に理想なし、
理想なき者に計画なし、
計画なき者に実行なし、
実行なき者に成功なし。
故に、夢なき者に成功なし。
by吉田松陰
吉田松陰の名言です。
吉田松陰は松下村塾とセット(?)で歴史の授業で習います。
吉田松陰の教えを受けた人には、明治維新の礎となる攘夷運動で有名な高杉晋作、明治時代に首相となった伊藤博文などがおり、教育者としても有名です。
本日の名言はそんな吉田松陰の名言です。
夢のない人は、何もしない、だから成功しないと、なかなか手厳しいことを言っています。
私も夢は生きていく上で大切で、夢があるかないかで人の行動原理や原則が変わってしまうとさえ思います。
夢を持つことは非常に大切です、私にも夢があり、その夢にどれだけ日々の仕事が支えられているかわかりません。
しかし、私は何かにつけて「夢を持て!」という人や言葉は嫌いです。
なぜなら、夢は人から「持て!」と言われて持つものでは無いですし、夢は無いよりあった方が良いと誰しも分かっていますので、そう言われたら「いちいち言われんくてもわかっとるわ」と思うはずです。
従って、私はそんなことを軽々しく言う人や言葉はあまり好きではありません。
夢の大切さを意味する言葉は良いですが、夢を持て!的な言葉は、他人に対してあまりにも無神経だと思わずにはいられません。
なぜ、ここまで私が珍しく(?)否定するのかと言えば、長らく私には夢が無く、そういった類の言葉が精神的にも辛かった為です。
私の場合、諦めてしまった夢が後になって心の中で大きくなり、他のことを夢と考えることがどうしても出来なかったことが原因でした。
その諦めてしまった夢を比べると、何を見ても見劣りしました。
諦めたときは、「ま、そのうちやりたいことが他にも出てくるわ!」と思ったのですが、全く出てきませんでした。
私の諦めた夢は競馬の騎手です。
夢というには失礼なレベルかもしれません、騎手課程の試験を受けたわけでもありません、ただただ憧れであり、子どもの頃もなれる可能性があるとすら思ってもいませんでした。
しかし、気付けばそれは夢で、挑戦しなかったことにも後悔しました。
挑戦してダメならまだしも、挑戦しなかったのですから、諦めきれない気持ちが更に大きかったのかもしれません。
気付いたときは大学生、ちょっとした絶望感はありましたが、それでも心のどこかでは、とりあえず就職すれば何かしら、と思っていたのですが、会社に入ってからはますます見つからないだろうという気持ちが募りました。
それでも今思えば当時の私は強かった(笑)、好きな漫画「花の慶次」の名セリフ「負け戦こそおもしろいのよ」とばかりに、夢のない人生、これをどう楽しく充実させられるかと、夢が無い人生の何が悪いんだと、意地でも前向きに生きようとしていました。
そんな中で決まったのがインドネシア駐在でした。
能力以上の仕事を任され、全く余裕がなく、目の前の仕事に一つずつ向き合いました。
そして少しずつ仕事が出来るようになり、仕事が出来るようになることで、今後の仕事でやれそうなことが見え始め、自分の中で仕事としての夢が見つかりました。
この夢は私の職種や業務のこととなりますので詳細は伏せますが、とにもかくにも新たな夢が見つかり、日本で働いていたときとはまた違った気持ちで今は仕事に取り組めています。
そこで、私が気付いたのは、やはり夢は必要、あった方が絶対良いということでした。
夢を見つけた現在に至るまで、今までの遠回りも決して無駄ではなかったでしょうが、少しだけ近道を通れば良かったと思うことがあります。
それは夢を探す必要はないけど、あったほうが良いんだと常に思っておく、夢は探して見つかるものではありませんが、あった方が良いのだとさえ思っておく、これだけでも日々の気持ちの持ちようは変わるものです。
そして夢を探す前に今出来ることを着実にやっていく、この2つの点さえ理解してさえすれば、気持ちを穏やかにして夢が空から降ってくるのを待つことが出来ると思います。
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