はっとさせられる言葉たち

名言や言葉の紹介&雑記がベースのブログです。時折、何かの解説(カテゴリー「役立ち情報」)や旅行記などを書いていきます。

一つの体験からすべてを見ないよう注意しなさい。熱いレンジの蓋に座った猫にならないよう。その猫は二度と熱いレンジの蓋に座らないだろう。だが冷たいレンジの蓋にも二度と座らない。(書評:FACTFULNESS-ハンス・ロスリング著)

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一つの体験からすべてを見ないよう注意しなさい。

熱いレンジの蓋に座った猫にならないよう。

その猫は二度と熱いレンジの蓋に座らないだろう。

だが冷たいレンジの蓋にも二度と座らない。

byマーク・トウェイン(作家)

 

 

 

自分の一つの体験や知見を全てのことに当てはめて考えてしまう、これってありがちですよね。

ありがちなのに、知らず知らず当てはめて考えてしまっているはずですので、自分ではなかなか気付かないことでもあります。

本日の名言の猫でも同じことですよね。

熱いレンジの蓋に座ってしまった為に、レンジの蓋は全て熱いものだと信じ込んでしまっています。

人も何かで失敗をしますと、そこから教訓を得ることが出来ますが、やはり怖気づいて再度、挑戦したり実行したりしなくなるかと思います。

問題なのは、その失敗の本質を見抜いていないことです。

失敗の原因は他にあったのに、行為そのものを否定してしまうということはあるかと思います。

例えば、見込んだビジネスに失敗したとき、失敗の原因はその時代の流れや風潮であったのに、見込んだサービスや商品にが間違いだったと考えてしまい、ビジネスのチャンスを逃してしまうかもしれません。

また日々の事では、インターネットで買った商品に欠陥が生じ、やっぱり店舗で見て買わないと駄目だとネット通販そのものを否定し、ネット通販を利用しなくなることで、安価に買えたり、自宅にいながら届けてくれるというサービスを享受できなくなるかもしれません。

人は何か失敗を起こすと似たようなことについて過剰に心配となり、また得体の知れない(多くが単にそう思っているだけ)ものについても過剰に拒否反応を示しがちです。

これ人間の生存本能ですので、仕方が無いのですが、自分自身の考えに対して、ちょっと待てよと、一度立ち止まって考えてみることは大切かと思います。

 

 

 

おはようございます。

本を読みましたので紹介します。

本日の名言紹介も、少し本の紹介に合わせて選びました。

著者はハンス・ロスリング氏でTEDトークでも有名な方のようです。

ハンス・ロスリング氏はスウェーデン出身の医師で公衆衛生学者でもあり、ギャップマインダー財団を設立された方でもあります。

このギャップマインダー財団での活動が本書に記載されていると思って下さい。

ただ、医師であり公衆衛生学者ならではの気付きや見解も入っており、現場を知っているからこそ書けるような具体的な話もあり、興味深く読めると思います。

こちらの本は長らくランキングに入っていたので、ずっと気になっていた本でした。

本の内容は極力伏せますが、「10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」という副題の通りの内容です。

最初に出されるクイズがあるのですが、私の正解率は本に記載されている通り、チンパンジー以下(チンパンジーはランダムに選ぶ)でした。

これは衝撃でしたし、恥ずかしくもありました。

このクイズの正解を基に、正解の基となるデータの参照から始まり、なぜ人は間違えるのか、間違えない為にはどう考えればよかったのか、また他の事でも間違えないように見るにはどういうところに気を付けるべきなのか、そういった流れで本書は進んでいきます。

興味深い内容が多く、私の考え違いが多かったことにも気付くことが出来ました。

また、あとがきで翻訳者も書かれていますが、データの正しい見方だけでなく、自分自身のものの考え方もひょっとして…と思わずにはいられない内容となっており、勉強になりました。

長らくランキング上位に位置しているだけのことはあるなと思う本でした。

是非皆さんへもお勧めしたい本です。

 

 

  

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