はっとさせられる言葉たち

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小才は、縁に出合って縁に気づかず、中才は、縁に気づいて縁を生かさず、大才は、袖すり合った縁をも生かす。

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小才は、縁に出合って縁に気づかず、

中才は、縁に気づいて縁を生かさず、

大才は、袖すり合った縁をも生かす。

by柳生宗矩(剣術家)

 

 

 

柳生宗矩は戦国時代から江戸時代にかけて活躍した剣豪、剣術家でもありながら、徳川政権の元で大名にまで上り詰めた武将でもあります。

浪人時代を経た後に徳川家康に仕え、徳川政権樹立や三代将軍である徳川家光の兵法指南役となり加増され出世。

江戸幕府の初代大目付となり、各地の大名の動向などを監察しました。

私は歴史小説が好きで、忍者ものも結構読んだりします。

その中で、柳生宗矩は剣豪というよりも幕府の裏の仕事をするという感じで結構出てくるんですよね。

歴史小説ですので内容は創作ですが、柳生宗矩が担っていた大目付という役職、そして剣術家で弟子もいるという境遇から、各地方に部下の剣士や忍者を放ってという設定が出来てもおかしくありませんね。

前置きが長くなりましたが、本日はそんな柳生宗矩の名言です。

剣豪と聞きますと、山に籠って剣術の修行、世捨て人?なんて思われたりするものですが、柳生宗矩は表世界、はたまた大名にまで出世した人物です。

浪人から大名という一見サクセスストーリーと思える出世を遂げた柳生宗矩ですが、そこまでになったのには、単に「剣が強い」とか「人が良い」だけではなれません。

本日の柳生宗矩の名言もそれを象徴するかのようです。

小才は、縁に出合って縁に気づかず、

中才は、縁に気づいて縁を生かさず、

大才は、袖すり合った縁をも生かす。

人との縁の大切さや活かし方を説いた名言です。

武芸ではなく、そして精神でもない、言うなれば人脈について説いています。

この名言からも柳生宗矩の出世への苦労(?)が見て取れますね。

縁が無い、または人脈が無いからダメだったというのはよく聞きもしますし、自分自身でもそう思ったこともあります。

でもそれは、縁があったのに気付いていないだけかもしれません。

それでは小才だと柳生宗矩は言っています。

そして、中才は縁には気付くのに、その縁を活かさないと。

これは、縁があるのにその縁が活かせるとは思わず、もしくは気付いていた縁が違う方面でも活きるのに目がいかなかったのだと思います。

縁に気付かないのが小才、縁を活かせないのが中才ということですね。

それでは大才はどうかというと、大才は袖すり合った縁をも活かす、です。

「袖すり合うも他生の縁」と言いますよね。

「袖すり合うも他生の縁」

道を行く時、見知らぬ人と袖が触れ合う程度のことも前世からの因縁によるとの意。どんな小さな事、ちょっとした人との交渉も偶然に起こるのではなく、すべて深い宿縁によって起こるのだということ。

引用:精選版 日本国語大辞典

柳生宗矩の本日の名言は、縁の活かし方を小才、中才、大才とわけて言っていますが、事の本意としては、どんな縁でも大切にしなければならないと言いたかったのだと思います。

 

 

 

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