「垣根」は相手が作っているのではなく、
自分が作っている。
byアリストテレス(哲学者)
ギリシアの哲学者であるアリストテレスの名言です。
私は歴史が好きなので、アリストテレスと聞くと、どうしても小ネタであるアレキサンダー大王の家庭教師だったという事が思い起こされます。
ギリシアの哲学者として有名なアリストテレス。
ソクラテスとプラトンと並び西洋最大の哲学者の一人とされ、それだけでも歴史的な価値の高い人なのに、加えて豆知識としこのアレキサンダー大王の家庭教師という事実は、結構衝撃でした。
余談ですが…のレベルが高すぎると高校生の頃の私は思ってしまいました(笑)。
話が名言からそれてしまいましたが、改めて本日の名言です。
「垣根」は相手が作っているのではなく、自分が作っている。
人との「垣根」を感じること、日々の生活でもありますよね。
相手が自分に「垣根」を作っていると感じるときは、相手が自分に対して負の印象、マイナスのイメージを持っていると感じたときではないでしょうか。
例えば、相手のトゲのある言い方だったり、自分に対する不親切な行動、もしくは自分から声を掛けたのにそっけない対応されたり。
そして「あの人は自分に対して垣根を作っているから嫌い」となるパターンです。
垣根を感じれば、そのまま「嫌い」という方向にいきがちです。
垣根を感じても、私はあの人の事が好きだ、とはなかなかなりません。
相手が垣根を作っていると思えば、自分は相手に対して嫌いという感情を持つ、すなわち自分も「垣根」を作っていると言えます。
でも、本日の名言、「『垣根』は相手が作っているのではなく、自分が作っている」というのは、相手が作ったから、自分も作る、という意味ではありません。
言うなれば、相手が先に「垣根」を作ったから自分も作ったのではなく、むしろ、自分から先に垣根を作っていたのでは?ということです。
垣根というのはもちろん目に見えませんし、相手から言われることでもありません。
垣根は相手の言動に対して自分が感じるものです。
例えば、相手のちょっとした言動が、ある人にとっては垣根でも何でもない事なのに、自分はそれを垣根だと感じてしまった、これがゼロだと言い切れる自信はあるでしょうか。
私にはありません。
本や映画ですら、読んだり見たりした印象は人によって違うのに、相手の言動から感じる事がどんな人にとっても同じように感じるとは言い切れるはずがありません。
そう考えれば、自分が相手から感じる「垣根」だって、誤解をしている可能性が大いにあります。
そして、その誤解を招く要因の一つが、自分から垣根を作っていることにあると、アリストテレスは伝えたいのではないでしょうか。
相手の垣根は感じるかもしれませんが、自分が作った垣根には気付かないことが多いです。
時折、自分は気付かずに垣根を作っているのでは?と考えてみることが大切だと思います。
人付き合いなんて、悩むぐらいならしなくても良いんです。
でも、まだそれが悩むレベルでなければ、本日の名言のように捉えて、人とどんどん接しても良いと思います。
自分が作った垣根を無くすことが、思いがけない繋がりを生んだり、また、自分にとって大切なきっかけを与えてくれる人との出会いに繋がるかもしれません。
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