多くの場合に一番難しい部分は、
自分の古いアイデアを捨てるということなのだ。
byポール・グレアム(プログラマー・エッセイスト)
ポール・グレアム氏の名言です。
古いしきたりやルールにとらわれない、これは誰しもが大切にしている考えだと思います。
時代は常に変化するので、古いしきたりやルールばかりを重要視していても良い結果は生まれません。
良いところは変えずに、新しい事はどんどん取り入れるべきだと思います。
言うは易く行うは難し、ですけど。
伝統というものがありますよね。
伝統というのは、守っていくものでは無く、必要だから、時代を超えて皆が良いと言ってきたから、残ったものです。
守ったから残ってこれたものではなく、不必要に守るものではないと私は思います。
少し話が脱線しましたが、古いしきたりやルールにとらわれない、だから捨てる、これはまだ容易でしょう。
なぜなら古いしきたりやルールは自分が考えたものでは無いからです。
でも、古い自分のアイデアを捨てる、これはなかなか出来ることではありません。
古いアイデアは捨てればいい、とは思うものの、そう簡単には捨てられない、捨てているつもりでもどこかで残っている、そして気付けばどうにかその古いアイデアを活かそうと思う自分がいることは経験ないでしょうか。
古いアイデアを持ち続けながら、良いアイデアがパッと生まれれば捨てる決心もつきそうですが、そんなことはなかなかありません。
良いのかわからないおぼろげなアイデアは浮かびますが、なかなかそっちに舵を切れません。
それだったら、そんなおぼろげなアイデアに賭けるのではなく、自分が今持っているアイデアを活かす方法を考えた方がまだ良いように思えてしまいます。
そして、特に何の新しいアイデアもないときは、それこそ今のアイデアを手放そう、捨てようとは思えないものです。
しかし、新しくて良いアイデアは単なる閃きではなく、少しずつ作っていくものでもあり、古いアイデアを捨て去って初めて生まれるものでもあると思います。
従って思いついた当初はおぼろげなアイデアでも考え込み、作り込んでいけば、今持っているアイデアよりも良いものになる可能性は大いにあり、新しいアイデアが無くても、今あるアイデアを捨て去ることで初めて新しいアイデアが生まれることだってあります。
古いアイデアは捨てる、難しい事ではありますが、必要なことですよね。
この「古いアイデアを捨てることが難しい」という名言、ブログを書いているとよく思うことでもあります。
私はブログで言葉や名言を紹介しながら、それについて、自分なりの解釈も加えています。
その解釈の文は、思いつくままにザーッと書いていくのですが、どこかで詰まるときがあります。
例えば、自分が何を言いたいのかわからなくなってきた、話が脱線しすぎて言葉と何の関係も無くなってしまった、次の文が書けない、最後を締める文が書けない、なんてことです。
この場合、途中で新たな解釈や良さそうな表現や文章を思いついても、今まで書いてきた文を消すという判断がなかなか出来ません。
もったいないからです。
正確に言えば、もったいなく感じてしまうからです。
時には、消した方が良いのにとまで思っても、どうにかこの文章を活かす方法は無いかと考えてしまいがちなんですね。
でも時に思い切って消して、新たなアイデアを文章にしていくことでブログがすんなり形になることも往々にしてあります。
古いアイデアを捨てる、確かに難しいですが、捨てようかどうか悩んだときは、一度捨ててみてるのが吉だと、ブログを書きながら学びました。
その古いアイデアは新しいアイデアの布石となったと思えば、捨てる決心もつきやすいです。
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