批判を避ける方法は一つしかない。
何もせず、何もいわず、何者にもならないことだ。
byアリストテレス(哲学者)
哲学者アリストテレスの名言です。
何をしたって、何を言ったって、何になったって、結局は批判される。
では、批判されない為には、どうしたら良いのか。
それは、何もせず、何も言わず、何にもならないことです。
でも、それって無理ですよね。
何かをしたり、何かを言ったり、何かになったり、それは人生そのものと言えるのではないでしょうか。
自分が明るくなったり嬉しくなったり、人生において幸福感を覚えるときは、決まって、何かをしたり、何かを言ったり、何かになったりしたときです。
批判を避けるということは、人生においてマイナスな選択をしなければならないということとも言えますよね。
以前にこのような名言を紹介しました。
批判を恐れずに自分が正しいと思うことをする、どっちにしたって批判されるのだから、と。
本日の名言も似たような意味ではあります。
でも、この名言に付け加える形で、一言付け加えたいことがあります。
それは、批判されるからということで、何かをしないのは間違い、でも、批判されない表現や言葉遣いや、誤解を与えないような伝え方というのを直前まで探すべきです。
批判されたっていいや、という思いだけで先走って何かをしても良い結果を生みません。
直前まで、批判されないように最大限の注意を払うことで、批判される数や批判される内容は変わる可能性があります。
批判されにくい方法、批判を多く生まない方法というのは、少し考えれば案外見つかるものです。
細かなことではありますが、単純に相手へ伝える際に、ストレートな表現を避けたりすることです。
結局は批判されると言って、言いたいことを言うだけでは、芸がありません。
遠回しな表現で結局何が言いたいかわからない、ではいけませんが、相手の印象を変える表現はいくらでもあります。
批判は恐れないが、なるべく避ける、という曖昧な方法ではありますが、これによって私は得をしたと思うことが多いです。
私は以前の本社勤務の際、会社で一番の下っ端、そこから海外の自社工場に赴任となって部長職、生産部門としてかつての先輩や上司と仕事をするようになり、現場の仕事に携わったことのない、先輩や上司に対して、「あなたの進め方や考えは間違っている」と言わなければならない状況に何度も遭遇しました。
その際に、どうしたら批判を受けない、相手に嫌な思いをさせないのかを必死に考え、メールや文面に気を付けながら、何度も添削して報告したことが数えきれないくらいあります。
厄介なのは、その先輩や上司の評価が、私の社内の立場にも影響しています。
要は、本社内での会議、私は出席できないので、欠席裁判によって、私について何を言われるかわかったもんじゃないんです。
そのような中、だいぶ気を使い、メールを書くのに数時間ということも以前はザラでしたが、一定の効果はあったように思っています。
批判をされる、でも言わなければならない、だから言う、でもなるべく批判を避けるようにする、これが良かったのだと思っています。
メールの作成に数時間と書きましたが、慣れてきた今は同じような表現で書くことも格段に速くなり、それこそどんな立場の相手でも時間はそれほど掛からなくなりました。
批判は避けられない、でもちゃんと考えれば批判は少なくできる。
これは私なりの処世術になっている気がします。
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