はっとさせられる言葉たち

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愚かなことを言う者があっても、最後まで聴いてやらねばならない。でなければ、聴くに値することを言う者までもが、発言をしなくなる。

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愚かなことを言う者があっても、

最後まで聴いてやらねばならない。

でなければ、聴くに値することを言う者までもが、発言をしなくなる。

by徳川家康(戦国武将)

 

 

 

徳川家康の名言です。 

現代でも全く同様の事が言えると思います。

このような名言を知ると、昔も今も人間社会の大切な部分は変わっていないんだなと思わされます。

名言の中では「聴くに値することを言う者までもが」とありますが、その愚かなことを言った人自身も同じように今後発言をすることが無くなります。

すなわち、何かを言ったのに、ぞんざいに扱われたり、聞き流されてしまえば、次回から何かを言おうとするのを辞めてしまうということです。

どんな人からでも、意見が言いやすいと思われる人になるというのは非常に大切ですよね。

私も仕事の中で、部下から意見が上がってきます。

その中には、仕事の全体が見えていない意見、他部署の事を考えていない意見、自分だけが苦労している話等々、いろいろあります。

もっと物事の全体を見ろよ、報告すべきような話ではないだろ、判断を仰ぐだけじゃなくて自分の意見も持ってこい、大変なのは自分だけじゃないぞ、という言葉が、相手の話を聞いている途中なのに、喉まで出掛かります。

しかし、相手の意見を遮ったら最後、今度は大事なことまで私に言わなくなってしまいます。

そして、今、私の働く場所は、インドネシアの自社工場、本社では若手扱いの私がここではNo.3、給料も駐在手当が加わり、ローカル社員とは天と地の差があります。

日本の会社の上司と部下の関係というレベルを超え、日本人というだけで、まさに江戸時代の「殿」レベルです。

このような状況の中、ひとたび、部下の意見をぞんざいに扱えば、まず何も言ってこなくなります。

また私の仕事の進め方や方針に異を唱えた社員に対して食って掛かれば、もう最悪ですね、その社員は私を恐れて事なかれ主義に徹しますので、今後まともな関係は築けないと思った方が良いでしょう。

だからこそ、私はどんな意見でもぞんざいに扱わずにしっかり聞くようにしています。

中には、もう言うことが分かっている事すらあります(こちらの人は冒頭の言い訳がかなり長い、そして事の本題からしれっと逸れていく。。。)。

それでも、最後まで話を聞くようにしています、聞くようにしているというか、真剣に聞いているふりをするときもあります。

言いたいことは既にわかっていても、自分から話を切ったり、こっちでまとめたりするのは止めて、「うんうん、それで?」と聞く体勢を崩さないようにするイメージです。

正直、このスタイルを取っている為、部下から舐められることもありますが、そこはNo.3、別にNo.1じゃないんだから威厳を保てなくても貴重な意見を聞いた方が良いと開き直っています。

話は少し逸れますが、先日こんなことがありました。

金曜日に部下に仕事の進捗を相談して、どうしようかと考えていた時に、その部下からふざけた感じで英語(普段はインドネシア語で会話しています)で「UP TO YOU」と言われました。

言葉通りの意味ですね、その仕事の決断はあなた次第だと。

そして週明けの月曜日にその部下から「話がある」と言われて行ってみると、いきなり謝りだしました、ひたすら、謝ってきたのです。

私は冷や汗が出ました、何しろ、仕事でとんでもないミスをしたのだと思ったからです。

何をした?不良品を誤って顧客へ送ったのか?材料の手配を忘れていたのか?オーダー以上に商品を作り過ぎたのか?と。。。

しかし、この謝罪は全くの別物でした。

彼は、先週の金曜日に、上司である日本人の私に「UP TO YOU」と軽口を叩いたことを謝ってきたのでした。

私としては、全く気にしていなかったことです、言われて思い出したレベルの事です。

軽くパニックで「それを謝る為に私を別室にまで呼んだのか?」と。

それほどまでに、ローカルの従業員は日本人の事を上に見ているんだと思わされました。

むしろ、彼が謝る姿を見て、せっかくの土日休み、家族と過ごしている間もこのことが少し頭の片隅にあったんじゃないかと、胸が苦しくなってしまいました。

私の方こそどこかで無意識に壁を作らせていたのかもしれません、申し訳ない事です。

話が逸れてしまいましたが、本日の名言は働く上で忘れないようにしたい名言です。

明日も徳川家康の名言を紹介します。

ついつい書きすぎて徳川家康の生涯に触れることが出来なくなった為です。

 

 

 

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