はっとさせられる言葉たち

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マネジャーは肩書きがつくる。リーダーは人がつくる。(書評:1兆ドルコーチ-エリック・シュミット他 著)

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出典:http://blog.shanrizvi.com/lessons-from-trillion-dollar-coach-bill-campbell/

マネジャーは肩書きがつくる。

リーダーは人がつくる。

byビル・キャンベル

 

 

 

1兆ドルコーチと呼ばれるビル・キャンベル氏の名言です。 

本日はまるまる本の紹介になってしまいます。

まず題名が凄いですよね、1兆ドルコーチ。

1兆円じゃなくて1兆ドルですからね、日本円にしたら100兆円以上です。

ただこのタイトルに関して、本書を読み終えてみると、良い意味で。どうだったのかなと。

本書の中で、コーチした事例や仕事の方法論も的を得たものが多いのですが、内容としては、ビル・キャンベル氏の人柄がいかに素晴らしかったのかが情熱的に伝わってきただけに、題名は「ビル・キャンベル」とだけでも良かったような気がします。

まずは本書の紹介です。

シリコンバレーで「ザ・コーチ」として知られ、あらゆる成功者に慕われた伝説のリーダー、ビル・キャンベル。ジョブズと共にアップル帝国を築き、グーグルを巨大企業に導き、アマゾンの苦境を救ったビルだが、2016年に逝去。本書はビルに師事した著者がその教えをまとめた貴重な書。不世出のリーダーの成功の教えとは?

出典:1兆ドルコーチ | 書籍 | ダイヤモンド社

内容として、ビジネス書として大いに参考になるかと言えば、何とも言えません。

ビル・キャンベル氏の人柄が凄すぎて、並大抵の人には真似できないことばかりだからです。

しかし、本書を読めば、リーダーとはどうあるべきかという仕事上で最も大切な事を知ることが出来ます。

仕事をしていると様々な問題が起こりますが、事を突き詰めていくと、ほとんどが人の問題です、しかも社内の人、チームの問題です。

ビル・キャンベル氏はこの「人」「チーム」という問題に着目すれば、あらゆる問題は解決すると考えていました。

そして、人を適材適所に配置して、その人に力を発揮させやすい環境を作る、それがリーダーの仕事だと言い、いつでも「人」「チーム」の事だけを考える「ピープル・ファースト」を口先だけでなく実際に行動をしてきた人物でした。

今の時代、「従業員は宝だ」「会社は人だ」「人が財産」とやたらと「人」を強調する会社が多いのですが、多くの会社の実態は大したことはありません。

たとえ社長や創業者がそう考えていたとしても、部署のリーダーレベルの多くはそんな考えを持っていません。

その点、ビル・キャンベル氏は度を越えていました、私自身、仕事での人付き合いというものを改めて考えさせられました。

そもそも「仕事」での人付き合いということ自体が間違っていました、仕事もへったくれもない「人付き合い」は「人付き合い」なのだと気付かされました。

そして、良い意味で裏切られたのですが、グーグルもアップルもAmazonも、抱えている問題は、日本の中小企業が抱えている問題と同じで、その問題への処方箋も全く同じだということでした。

グーグルやアップル、Amazonと名だたる企業のコーチということで身構えて読んだ本書でしたが、どの項目も自分の会社にも言えることでしたし、今後私が働く上で参考になることばかりでした。

内容をいろいろ書きますと、ネタバレになってしまいますので、詳細は伏せますが、本書の後半は、前半と打って変わってビル・キャンベル氏の人柄の良さが溢れる内容となっており、ビジネス書ではなく、ビル・キャンベル氏の自伝に近い形となっていきます。

これは人としてどうあるべきかを考えるきっかけにもなりました。

お勧めの書籍です。

「人」「チーム」が全て、私も忘れないようにしたいと思います。

また本書は1兆ドルコーチという題名ですが、ビル・キャンベル氏がコーチした企業の株主価値は昨年(2019年)の時点で既に2兆ドルを超えたそうです。

 

 

 

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