パッとしない人間には二種類ある。
言われたことができないタイプと、
言われたことしかできないタイプだ。
byサイラス・ハーマン・コッチュマー・カーティス(実業家)
19世紀から20世紀にかけてアメリカの出版業界で活躍した実業家、サイラス・ハーマン・コッチュマー・カーティスの名言です。
手厳しい意見ですね。
しかし、耳を背けたくなるような名言ですが、これは事実だと思います。
私も仕事をする中でよく思うので、紹介させていただきました。
ただ、この名言も、受け取る側が考え方を変えることで、それほど手厳しい考えには感じなくなります。
私も恥ずかしながら何十人もの部下を預かる身(日本へ本帰国したら途端に下っ端になって部下ゼロになりますが)として思うところはいろいろあります。
しかし、言われたことが出来ないタイプというのは、厄介です。
なぜなら、本人のやる気に依存するところが大きいからです。
指示を出す側としても、どうして出来ないのか、指示の出し方に問題があるのかと考えることしか出来ません。
反対に、言われたことしか出来ないタイプというのは、ほんの少し本人が意識を変え、上司が指示の出し方を変えることで容易に解決できる問題だというのが私の意見です。
まず本人が、言われたことしかできないタイプと思われない為に気を付けることは、上司の指示にはどういう意味があるのか、どういう目的があるのか、指示はこれだけだが、プラスαでこれもした方が良いんじゃないかと考えれば、思いの外、簡単にブレークスルー出来ると思います。
気持ち的には、指示に少しのプラスαです。
意味と目的が分かれば、少しのプラスαは考えやすいです。
仮にそのプラスαが分かりにくければ、とりあえず、その指示を指定された期間ギリギリではなく、即座にやることが大切です。
明日までにと言われた仕事は今日やる、これでも上司の受け取り方はだいぶ変わるものです。
そして、上司として言われたことしか出来ないタイプと接する際、注意しなければならないのは、なぜ自分がこのような指示を出すのか、意味は何か、目的は何か、丁寧に部下へ説明してあげることです。
~の仕事があり、~をしなければならないから、~をやってくれないか?、ここまで説明すれば受け取る側もその仕事に対して違った見方をします。
もちろん、そのような説明をしなくても分かってもらわなければならない、という意見もあるでしょう、しかし、それは将来的な話であって、最初から部下にそこまで求めるのは酷です。
私は上司として仕事を出す立場が多いので、これは徹底しているつもりです。
例えば、本社の無理な要求に対して、それを現場に降ろす際、なぜ本社は今回無理な要求をしてきているのか、これを部下へなるべく説明するように心掛けています。
いかがでしたでしょうか。
一見、手厳しいと思われ、難易度が高いと思われることでも、なぜ?どのように?と考えていけば、案外難しい事では無かったりします。
名言を解説する上で、上司の立場で、とは書きましたが、まだまだ私も指示を出されることも多いですので、仕事はスピード&プラスαの精神で取り組む、それ以外のことはあまり深く考えなくても、思いの外スムーズにいくことが多いです。
自分が部下の場合は、上司の考えや目的を想像する、そして自分が上司の場合は、部下へ考えや目的を説明する、これが大切だと思います。
良い部下、良い上司になろうとすれば、これは欠かせません。
話がそれますが、スピード&プラスα、そのどっちかを取るとなれば、これは断然スピードです。
「あいつ仕事早くて助かるけど、雑だな」と思われる人もいることはいます、ただ間違っても「あいつ仕事は遅いけど、完璧ですごいな」、こんな人はほとんどいないですね。
そもそも遅いんだったら完璧で当たり前だという認識が誰しもありますからね。
その認識のさらに上をいく完璧さを出せれば評価は変わるかもしれませんが、むしろその上をいく完璧さが出来るのであれば、スピードを少しでも上げた方がパフォーマンスは高いのです。
出来る人ほど、仕事を早くすることのパフォーマンスには気付いているはずなので、仕事は遅いけど完璧だという人はほとんどいないですね。
従って、存在するのは「仕事が早い人」「仕事は早いが雑な人」「仕事が遅くてダメな人」、基本はこの三択です。
それに、早ければそれだけで案外感謝されるもので、仮に資料や報告に誤字や脱字、計算違いがあったとしても目を瞑ってくれることもあります。
しかし、遅いうえに誤字や脱字、計算違いがあった場合は、、、もう分かりますよね。
仕事が遅いということは、自分の仕事のハードルを自分でどんどん上げているんです。
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