ひと月待てた
手紙の返事
メールになって
一週間
LINEになって
一時間?
待てなくなってる
せわしないね
byお寺の掲示板
特に名言という感じではないですが、Twitterでも話題になったようですし、私も思うところがあったので紹介させていただきました。
まぁ言わずもがなですよね、誰しも思っていることと思います。
コミュニケーションツールの発達によって本当にせわしない時代になりました。
しかし、このようなせわしない時代になってしまったのは、人間の欲求を人間がそれに応えるように形にしてきた結果です。
この言葉に反論するわけではありませんが、現代は人間の欲求通りになっていると言えると思います。
おそらくは返事が早く欲しいという気持ちが技術発展をもたらしたのでしょうが、結果として自分も返事を早く返さなければいけなくなってしまったわけです。
このことから学ぶとすれば、欲求に従うことはすなわち良い結果を生むとは限らないということでしょうか。
しかし、どのような結果になるのかは誰しも予想が付きにくいですし、予想が付いていたとしても当座の欲求に勝るものはありませんので、これからも私たちの欲求がどんどん形になり、そして新たな苦しみ(少し大げさな表現ですが)が次々に生まれてくるのだと思います。
ただ、これは仕方がありません。
今までの人類の歴史もそうだったように、この流れは止められません。
そういう時代になってしまえば、やはりそういう時代の中で、少しでもストレスを溜めずに、良い技術やテクノロジーをあくまで利用する側に立ち、その技術やテクノロジーに振り回されないことが大切です。
仕事においても、電話やメール、そしてLINEが多用されるようになり、返事のスピードが要求される時代になってきました。
固定電話しかなかった時代では当然、外出中などは対応が出来ませんから、瞬時の対応は出来ませんでした。
なかなか連絡が付かない、その中でどうビジネスを円滑に進めるか、これがベースでした。
しかし、今はどうでしょうか。
携帯電話の普及から始まり、メールサービス、そしてLINEへとコミュニケーションツールが拡充され、瞬時に対応出来ることがビジネスのベースとなっています。
瞬時に対応しないと大変なことになってしまう仕事がどんどん増えていっています。
ただ、前述しましたようにこればっかりは仕方がないありません。
時代に合わせて私たちが上手く付き合っていくしかありません。
メールよりも電話よりも会って話す方が大切だと、それを信念に仕事に取り組むことも大切かもしれませんが、そんなことを続けていれば当然前に進まないことも出てきます。
昔は会って話すべきだったことも必要に応じてスピードを優先して、メールや電話で対応しなければならないこともどんどん出てくるでしょうから、会って話せないので、どう電話やメールで説明したらよいだろう、どういう表現を使えばよいのか、そこを考えた方が良いはずです。
戦国時代に鉄砲が欧州から伝わってきた当初、最初は、高価で実戦には向かないと考えられていたものの、途中から鉄砲の有効性に気付き、各大名が鉄砲を使い始めていきます。
しかし、そのような時代でも鉄砲は卑怯だと言って使わなかった大名や武将は一定数存在しました。
歴史の結末を知っている私たちからすれば、何を言ってるんだという類の意見でしょうが、進化するコミュニケーションツールにも同じことが言えるのだと思います。
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