はっとさせられる言葉たち

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人は60歳や65歳になると人生これで終わりと思うものだ。しかし、その人の年齢は、自分が感じた歳、思い込んだ歳で決まる。歳がいくつであろうと、やれる仕事はたくさんある。

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人は60歳や65歳になると人生これで終わりと思うものだ。

しかし、その人の年齢は、自分が感じた歳、思い込んだ歳で決まる。

歳がいくつであろうと、やれる仕事はたくさんある。

by力ーネル・サンダース(KFC創業者)

 

 

 

カーネル・サンダースはKFC、日本で言うとケンタッキーの創業者で名前も有名ですよね。

しかし本名はハーランド・デーヴィッド・サンダースで、どこにもカーネルという文字はありません、このカーネルというのはケンタッキー州に貢献した人に与えられる名誉称号「ケンタッキー・カーネル」からきているんですね、だから本名にはカーネルとは入っていないんです(ブログはカーネル・サンダースという表記で統一します)。

ただ、もう本名よりもこの「カーネル」というのが有名で、カーネルおじさんなんて呼ばれたりもしており、日本でもお馴染みですよね。

本日の言葉を一言で言うと「仕事に年齢は関係ない、いくつになってもやれる仕事はたくさんある」と、カーネル・サンダースは勿論、この言葉を体現しています。

体現していたからこそ言っているのですから当たり前の話ではありますが、カーネル・サンダースの歴史を振り返ればこの言葉も深く理解できると思いますので、まずはカーネル・サンダースの歴史を振り返ります。

カーネル・サンダースは1890年生まれで、10歳の頃から働きに出ます。

途中で陸軍に入隊したりもしましたが、様々な職を転々とする生活を送っていました。

経験した職は何と40種です、そして40歳の時についに「ケンタッキー・フライドチキン」の元となるガソリンスタンドを経営することになります。

既に40歳、普通の会社員だったら会社での立ち位置も見え始め、終わりを意識し始める年代ですね。

ガソリンスタンドということで疑問符が付く方もいるかと思います、なぜここからフライドチキン?と思われる方もいるでしょう、そうなんです、始まりはガソリンスタンドに併設されたサンダース・カフェという6席のみの小さなカフェからだったんですね。

このサンダース・カフェの目玉商品が「オリジナル・フライドチキン」でした。

そして、ここからも別にとんとん拍子ではありません。

地道に営業を続けて繁盛していき、途中で火災などの不運にも見舞われたりもしますが、カーネル・サンダースが51歳の時に147人収容出来る規模のレストランとなります、もちろん順風満帆ではあったのでしょうが、アメリカンドリームの様な急激な発展ではなく、あくまで現実的に成功を収めていきました。

そして1952年、カーネル・サンダースが62歳の時にレストランの経営者や従業員にフライドチキンの調理法を教えて歩合を得るというフランチャイズを始めました。

ここからが言葉通りとんとん拍子ではありますが、驚いたことにこの年、高速道路が出来た為、サンダーズ・カフェは客が激減し、維持が困難となり手放すことになります。

負債を全て返したときには手元にはほとんど何も残らなかったそうですから、このこともあり、カーネル・サンダーズはフランチャイズ事業に全力を傾けることとなります、65歳の時だったそうです、65歳の時に彼は飛び込み営業などを繰り返し、ビジネスを加速させたのです、驚きしかありません。

成功の礎はサンダーズ・カフェにありますが、フランチャイズを本格的にスタートさせたときは、65歳で金銭的にはほぼゼロからのスタートという、見方によっては波乱万丈の人生です。

そしてその後、カーネル・サンダースはフランチャイズビジネスの普及に努め、一号店が出来てからの8年後の1960年にはアメリカとカナダで計400店舗まで増やすことに成功しました。

既に70歳となっていましたが、ここも通過点でまだまだ留まらず、1964年までに600店舗を達成します。

カーネル・サンダースは74歳の時にKFCの権利を売却し、一線を退きますが、以後も売却先の会社で「味の親善大使」として世界各国の店舗に赴き、フライドチキンの製法が守られているかを確認するというアグレッシブに世界を飛び回りました(日本へも3度訪れています)。

しかし、カーネル・サンダースは1980年の6月に急性白血病を発症して肺炎を併発し、その年の冬に亡くなりました、90歳でした。

亡くなった年もカーネル・サンダースは世界各国の店舗を回っていたのですが、亡くなった年の5月には日本へ訪れており、最後に訪れた国が日本だったそうです。

本日の名言にある60歳や65歳は確かに人生の最後を意識する年かもしれませんが、カーネル・サンダースにとって60代はまだまだビジネスの始まりの時期だったのです。

飛び込み営業というと若手の仕事という感じがしますが、カーネル・サンダースは60代で飛び込み営業をスタートしていったのです。

本日の名言はそんなカーネル・サンダースの人生と照らし合わせて聞くと、凄く心に響く言葉になると思います。

 

 

 

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