気にくわないお客さまは札たばだと思えばいいんです
by大和和紀(はいからさんが通る)
「はいからさんが通る」は読んだことはありませんが、pinterestで目にした言葉です。
気にくわないお客さんは札束だと、そう思えば、イライラさせられても、嫌なことがっても、そうだ札束なんだから、少々の事を気にしていてはいけない、人だと思うからイラっとするのであって、札束だと思えばイラっとしません。
あまりにドライな考え方かもしれませんが、どのような考え方であれ、イラっとして精神的なダメージを受けるよりよっぽどマシだというのが私の持論です。
以前に仕事で会社の後輩へアドバイスをしたことがありました。
仕事のサプライヤー(仕入れ先・供給元・納品業者)が思ったように対応をしてくれなく、顧客へ迷惑を掛けていた時の事です。
サプライヤーにとってみれば、私の会社はお客さんです。
日本社会の中で考えれば、お客さんの言うことに対して誠意を尽くすのがサプライヤーであるパターンが多いです。
若造がサプライヤーへ訪問して、生意気なことを言っても無下には扱われません。
しかし、時にこれが勘違いをしてしまう基になっていることも事実です。
お客さんだと思って訪問すると、思いのほか厚遇されない、何だあそこは!となってしまうパターンを何度も見てきました。
海外ではよく日系の営業は失敗していますね、日本の営業の感覚でサプライヤーへ上から目線で対応すると、サプライヤーから見切りを付けられ、営業停止になりかけ、慌てて謝りに行く、これは海外ビジネスでよくあります、このような日本人は残念ながら多いです。
日本人が云々というよりも日本の社会が作り出した悪とでも言えるのでしょうか。
後輩へアドバイスした時もここまでひどくはありませんでしたが、少しそれに近い状態でした。
その際にアドバイスしたのは、このサプライヤーをお客さんだと思って接してみてはどうか?サプライヤーだと思うからあちらの対応に不満が出る、でもこのサプライヤーがお客さんだと思ったらどうか、日本の社会ではもっとひどいお客さんはいる、それでもお客さんだからという理由で耐えながら仕事をしている、それと比べたら、ここの対応はそれより悪いということはないだろう、と。
そう考えなおすことで、そのサプライヤーの対応に悩まなくなり、むしろそのサプライヤー思いのほか、いろいろと対応をしてくれることもあり、悩むことが減ったと後輩から聞いています。
またこのような関係上、片方から不満が出ると、ほぼ100%、相手方も不満を持っていることが多いですので、お客さんだと思えば、許せる点も出て、思いのほかいろいろいと対応してくれた際は思わず「ありがとうございます」という言葉が自然に出てくるのではないでしょうか。
サプライヤーだと思うと、対応にケチを付けたくなり、いろいろと対応してくれてもサプライヤーなんだから当たり前だとなってしまいがちです。
お客さんだと思えばどうでしょうか、対応に不備があっても、まぁ仕方が無いかで済ませるようになり、いろいろと対応してくれたら、ありがとうと思うようになります。
時に、そのような対応ではサプライヤーに舐められるのでは?と聞かれますが、そうなる前に、舐めてきたときの事を考えて他のサプライヤーに目星を付けておき、舐めだしたらさっさと別のサプライヤーに変えれば良いと思っています。
ただ私の経験上、舐めてくるサプライヤーとそのまま良好な関係が築けるサプライヤーでは、後者の方が圧倒的に多いですので、そこまで気にしなくても良いかと思います。
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