私たち一人一人が航海しているこの人生の広漠とした大洋の中で、
理性は羅針盤、情熱は疾風。
byアレキサンダー・ポープ(詩人)
「理性は羅針盤、情熱は疾風」って何だかアニメにも出てきそうな言葉ですよね。
羅針盤とは方位磁針のことですので、要はこれから進む道を決めるためのものです。
これから進む道を決めるときは情熱ではなく理性が大切と言っています。
そして疾風とは帆船の唯一の推進力である風のことですので、要は船の進むスピードを決めるものです。
スピードを上げるには理性ではなく懸ける情熱が大切だと言っています。
「進むべき方向は理性で決めろ、進むスピードは情熱によって上げろ」ということだと思います。
そう考えますと「理性は羅針盤、情熱は疾風」とは、かっこいい言葉ですが、確かに理屈は通っている気がします。
進むべき道を情熱に頼っていては方向を間違えています、あくまでそこは理性的に考えて道を決めるべきかと思います。
そして進むべき道を理性によって決めれば、後は情熱を懸けるだけ、一心不乱に努力あるのみです。
本来であればここで名言の紹介は終了なのですが、気になって調べたことがありますので、もう少しお付き合いください。
本日の名言をかっこいいと書きましたが、この名言の原文は当然ですが外国語です。
このブログで紹介している他の名言でも同うように、名言の作者(言った人や書いた人)が外国人の場合は、原文は外国語です。
当たり前のことですが、私がブログで紹介しているものはそれらが日本語に翻訳されたものとなります。
何となく私が言いたいことが分かってきた方もいらっしゃるかもしれませんが、日本でも名言として広く知れ渡る言葉の要素に、言い回しなどをうまく翻訳出来たかどうかも非常に重要です。
当然、日本語にも独特の言い回しなどがあり、それらとバランスを取りながら訳さなければいけませんので、例えば、英文だとかっこいいのに日本語に訳したらかっこよくないということは起こり得ます。
この言葉は元の英文が「Reason(s) the card, but passion is the gale.」なのですが、物凄く下手に訳せば「理性は方位磁針、情熱は強風」となります。
cardを方位磁針ではなく羅針盤、galeを強風ではなく疾風、ここはうまく日本人好みに訳している感じがします。
余談ですが、この「card」、なぜ「card」が「羅針盤」なんだって思いますよね。
羅針盤や方位磁針は単純に英訳すると「compass(コンパス)」ですので、あぁコンパスかと納得されるかもしれません。
しかし、原文は「compass」ではなく「card」と書かれています。
これは昔の羅針盤には方位が記載されているカードが付随していたからなんですね。
「compass」は確かに羅針盤や方位磁針と訳されますが、「compass card」でも羅針盤や方位磁針と訳されます。
少し勉強になりましたよね、私も勉強になりました(笑)
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