大切なのは普通の語で非凡なことをいうことである
byショーペンハウアー(哲学者)
普通の言葉で非凡なことが言える、これは簡単そうで簡単ではありません。
難しいことを簡単な言葉を使って相手へ説明する、これはその事柄を本当に理解していないと出来ないことです。
専門用語を使って説明している人の中には、その言葉の意味も良く理解せずに使っている方が大勢います。
誰にでもわかる言葉で聞いている人がなるほどと思うことが話せるかどうか、これは非常に大切なことだと思います。
私は仕事柄、工場の生産に関する本を読むことがあります。
その本の中で著者のタイプはおおよそ2つです。
一つは工場の生産をただ学んでいる研究所出身や学者の方と、そしてもう一つは工場長出身の方や現場への指導実績のある方です。
お分かりの通り、研究所出身の方や学者の方の本は、やたらとカタカナの和製英語のようなものを使い実際のところ何が言いたいのかよくわからず、工場の生産というものを根本的に理解しているとは言い難い方がほとんどです。
対して工場出身や現場への指導経験がある方は非常にわかりやすく、言っていることも至極まともです。
これはおそらく後輩や現場の方へ説明したこと経験が生きているのだと思いますが、こういったことからも今日の名言の意味がわかります。
話ついでに工場生産、特にトヨタ生産方式を学ぶにあたって私のお勧めする本を紹介します。
上記の3つはお勧めです。
「トヨタ式現場管理」と「現場論」この2著は早い段階で出会えた素晴らしい本ですが、「ザ・ゴールドマイン 金脈が眠る工場 小説トヨタ生産方式」は良い意味で期待を裏切られました。
この小説、著者は日本人ではありませんが、その辺の日本人の改善屋よりもよっぽどトヨタ生産方式を理解していると思いました。
トヨタ生産方式を学ぶ前は無駄を無くせとか効率化とか、人間を機械のように考えている生産方式なのでは?と思ってましたが、それは大間違いでした、何とも人間味溢れる生産方式ということに気付かされました。
現場経験が無いとトヨタ生産方式を心の底から理解することは難しいかもしれませんが、やはり日本もまだまだ捨てたもんじゃないと思える考え方です。
興味がある方は是非!
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